Vol.7 夜に部屋から景色を写す
スイス・ゴルナーグラードクルムホテルでの写真です。6月、夏至のころ日没時間は午後10時近くになります。無風快晴、これ以上いい天気はないくらいの日でした。外のテラスで夕焼けの山を写したあと部屋に戻ると、額縁の中にある絵のような光景が目に飛び込んできました。
ベッドを後ろに下げて三脚をセットして構図を決めました。部屋のスタンドの笠をはずし、裸電球の暖かな光を部屋の隅々まで照らしました。夜に部屋の中から外の景色を撮るのは難しいことではありません。部屋の中の明るさと、外の明るさがほぼ同じぐらいになった時に撮影するだけです。肉眼で見ている限り、かなり外は暗く感じますが問題ありません。
◆ カメラ:キャノンF1 ◆ レンズ:EF24ミリ ◆ F値:F16 ◆ シャッタースピード:1秒 ◆ ISO感度:400 フィルム (2012年5月25日更新) |
小川清美先生と行くスイスアルプスツアー
小川清美先生の撮影会
小川清美(おがわきよみ)プロフィール
1949年東京杉並に生まれる。ガラス工芸デザインを経て、1980年に独立。1989年からスイスアルプスの撮影を本格的に始める。2008年5月コダックフォトサロンにて「移ろう季節スイスアルプス」の個展を開く。スイスアルプスの麓に住む猫の撮影も、5年ほど前から写し始める。旅行会社主催のスイスアルプスハイキングならびに、小川清美写真教室主催の個人旅行でガイドならびに写真講師をおこなう。
著書「スイスアルプスの旅」「スイスアルプスを撮る・やさしく学ぶ写真教室」(新潮社)、「スイスアルプスハイキング案内」「ヨーロッパアルプスハイキング3冊」「四季を楽しむスイスアルプスハイキング」(山と渓谷社)、「ねこ・スイスアルプスからの便り」(コダックフォトギャラリー)がある。