Vol.13 朝霧の写し方
上高地での写真です。梓川沿いに歩き朝焼けの穂高岳を写す予定で来ました。今朝は前日からの雨で山はよく見えません。日の出の時間が過ぎて明るくなると、濃い霧に覆われていました。風が出てくると次第に景色が見え始め、山の一部と小梨平の樹木もうっすらと見えるようになりました。朝霧を写すとき、ポイントになる事柄がいくつかあります。霧は風が出てくると動きはじめます。霧の流れを確認できたら、シャッタースピードを1秒ぐらいで写します。遅いシャッタースピードの方が、霧の流れがよくわかります。ほかに、露出補正が必要です。白色の被写体の時は、カメラ内蔵の露出計で測った時、プラス1の露出補正をすることで、白くてきれいな霧が写せます。しっかりとした三脚に装着してレリーズも使いましょう。
◆ カメラ:キャノン F1 ◆ レンズ:FD200ミリ ◆ F値:F22 ◆ シャッタースピード:1秒 ◆ フィルム:コダック・エクタクロームVS (2012年9月24日更新) |
小川清美先生と行く海外撮影ツアー
小川清美(おがわきよみ)プロフィール
1949年東京杉並に生まれる。ガラス工芸デザインを経て、1980年に独立。1989年からスイスアルプスの撮影を本格的に始める。2008年5月コダックフォトサロンにて「移ろう季節スイスアルプス」の個展を開く。スイスアルプスの麓に住む猫の撮影も、5年ほど前から写し始める。旅行会社主催のスイスアルプスハイキングならびに、小川清美写真教室主催の個人旅行でガイドならびに写真講師をおこなう。
著書「スイスアルプスの旅」「スイスアルプスを撮る・やさしく学ぶ写真教室」(新潮社)、「スイスアルプスハイキング案内」「ヨーロッパアルプスハイキング3冊」「四季を楽しむスイスアルプスハイキング」(山と渓谷社)、「ねこ・スイスアルプスからの便り」(コダックフォトギャラリー)がある。