小川清美先生のWEB撮影教室

Vol.17 樹木を写す・幹の太さは重要

今回は森の撮影冬編です。霧氷になった森に入りました。積雪は30センチぐらいで新雪をかき分けて撮影ポイントに来ました。霧氷の後、晴天になり最高の条件での撮影ですね。この場合、時間との勝負です。太陽の光が霧氷にあたりだすと、あっという間の溶けてしまいます。ブナの木が全面霧氷に覆われ白く輝いています。霧氷のところばかりに目が行ってしまいがちですが、この写真のポイントは樹木の太さに関係してきます。太くて目立つ樹を画面の中央ではなく少し端に配置することにより、安定した構図になり安心をして見ることができます。みな同じ太さの木が並んでいたら、視点の導入点がなくなりつまらない写真になってしまいます。

  カメラ:キャノン ライカR6 
  レンズ:エルマリート24ミリ
  F値:F11
  シャッタースピード:250分の1秒
 (2012年12月2日更新)
霧氷の森

小川清美先生と行く海外撮影ツアー

2012年12月7日(火)出発
スイス・クリスマスイルミネーションと冬の景色を撮影する旅9日間(主催:朝日旅行)

小川清美(おがわきよみ)プロフィール

写真家 小川清美

1949年東京杉並に生まれる。ガラス工芸デザインを経て、1980年に独立。1989年からスイスアルプスの撮影を本格的に始める。2008年5月コダックフォトサロンにて「移ろう季節スイスアルプス」の個展を開く。スイスアルプスの麓に住む猫の撮影も、5年ほど前から写し始める。旅行会社主催のスイスアルプスハイキングならびに、小川清美写真教室主催の個人旅行でガイドならびに写真講師をおこなう。

  著書「スイスアルプスの旅」「スイスアルプスを撮る・やさしく学ぶ写真教室」(新潮社)、「スイスアルプスハイキング案内」「ヨーロッパアルプスハイキング3冊」「四季を楽しむスイスアルプスハイキング」(山と渓谷社)、「ねこ・スイスアルプスからの便り」(コダックフォトギャラリー)がある。