Vol.14 進行方向はスペースを空ける
猫はゆっくりとこちらを見ながら歩いてきました。グリンデルワルト村の中での光景ですが、下り坂に差し掛かると猫は足早に歩いて行ってしまいました。動くものを写すときは、進行方向のスペースを広く空けることが必要です。花の撮影もそうです。花が向いている方向の空間を、広く空けて写すのがコツです。ためしにこの掲載の写真の左端に、猫を配置して撮影してみてください。とてもきゅうくつな写真が出来上がります。
◆ カメラ:キャノン EOS5D マーク2 ◆ レンズ:EF70~200ミリ ◆ F値:F8 ◆ シャッタースピード:250分の1秒 (2012年9月24日更新) |
小川清美先生と行く海外撮影ツアー
小川清美(おがわきよみ)プロフィール
1949年東京杉並に生まれる。ガラス工芸デザインを経て、1980年に独立。1989年からスイスアルプスの撮影を本格的に始める。2008年5月コダックフォトサロンにて「移ろう季節スイスアルプス」の個展を開く。スイスアルプスの麓に住む猫の撮影も、5年ほど前から写し始める。旅行会社主催のスイスアルプスハイキングならびに、小川清美写真教室主催の個人旅行でガイドならびに写真講師をおこなう。
著書「スイスアルプスの旅」「スイスアルプスを撮る・やさしく学ぶ写真教室」(新潮社)、「スイスアルプスハイキング案内」「ヨーロッパアルプスハイキング3冊」「四季を楽しむスイスアルプスハイキング」(山と渓谷社)、「ねこ・スイスアルプスからの便り」(コダックフォトギャラリー)がある。