小川清美先生のWEB撮影教室

Vol.15 暖かな色がポイント

この写真はイタリアドロミテ街道にあります小さな村で写しました。早朝ホテルを出て、立ち並ぶ岩峰に朝日が当たる様子を撮る予定でした。目的の所まで来てみると、青くて神秘的な景色の中に、暖かな光を放つ教会があるではないですか。太陽が出るころになると、照明は自動的に消えてしまうので早々に撮影を始ました。教会の照明の明るさと、空の明るさが同じぐらいになった時が撮影のチャンスです。もしこの教会に照明がされていなかったら、ポイントのない写真を写すことになったわけですね。早起きをして撮影に向かえば、自然と写される側が微笑んでくれるはずです。

  カメラ:キャノン EOS40D 
  レンズ:EF70~200(100ミリで撮影)
  F値:F8
  シャッタースピード:4分の1秒
 (2012年10月23日更新)
イタリア ドロミテ街道

小川清美先生と行く海外撮影ツアー

2012年12月7日(火)出発
スイス・クリスマスイルミネーションと冬の景色を撮影する旅9日間(主催:朝日旅行)

小川清美(おがわきよみ)プロフィール

写真家 小川清美

1949年東京杉並に生まれる。ガラス工芸デザインを経て、1980年に独立。1989年からスイスアルプスの撮影を本格的に始める。2008年5月コダックフォトサロンにて「移ろう季節スイスアルプス」の個展を開く。スイスアルプスの麓に住む猫の撮影も、5年ほど前から写し始める。旅行会社主催のスイスアルプスハイキングならびに、小川清美写真教室主催の個人旅行でガイドならびに写真講師をおこなう。

  著書「スイスアルプスの旅」「スイスアルプスを撮る・やさしく学ぶ写真教室」(新潮社)、「スイスアルプスハイキング案内」「ヨーロッパアルプスハイキング3冊」「四季を楽しむスイスアルプスハイキング」(山と渓谷社)、「ねこ・スイスアルプスからの便り」(コダックフォトギャラリー)がある。